サッカー欧州選手権グループC第3節、イタリアvsアイルランドの一戦は、イタリアが2‐0でアイルランドに勝利した。この結果、勝ち点を5に伸ばしたイタリアは、クロアチアがスペインに敗れたため、2位でグループCを突破を決めた。アイルランドは全敗で大会を後にする事になった。

試合は予想通り、中盤をしっかり構築してゲームを作るイタリアに、アイルランドがロングボールで勝負を挑む形となった。前半、イタリアは幾つかのチャンスを作り出すものの、プレーには固さが見られ、逆にミスから相手に好機を与える場面が目立つ展開に。アイルランドは、もはや失う物は何もないといった風情で、ガチガチ当たってロングボールと言う御馴染みの縦に速いサッカーが冴えを見せる。それでも、先制したのは勝利に対する意欲に勝るイタリアだった。
35分、右サイドのCKをニアへ入り込んだカッサーノが頭で逸らせると、これがギヴンに当たってゴールラインを僅かに割った。他会場ではスコアレスの状況が続く中、イタリアに待望の先制点が生まれた。
しかし、後半に入っても尚、イニシアチブを完全に掌握できないイタリアは試合を決定付けるには至らない。対するアイルランドは気持ちの入ったプレーでゴールを目指す。後半は苦しい時間帯の続くイタリアだったが、90分に再びセットプレーから追加点が生まれる。交代出場のバロテッリが、CKからアクロバティックなシュートでゴールを決めた。試合終了後、クロアチア敗戦の報が流れるとイタリア陣営は歓喜に沸いた。
Photo:Getty Images