CHALLENGE デザイナーに課せられるテーマをチェック!

「プロジェクト・ランウェイ オールスター2」(全14回)

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#08

ランウェイウォーク・エンパイア

“ Flapper Fashion Face-Off ”

キャロリンは6通の招待状を持って登場。今回のテーマはドラマ「ボードウォーク・エンパイア」でも描かれる1920年代。この時代のファッションにインスパイアされた服で、デザイナーたちは招待状に書かれたイベントに合わせて服を作ることに。イベントは「午後のガーデンパーティー」「禁酒法時代のもぐりの酒場」「夜会」の3つ。それぞれ2人のデザイナーが同じイベントをテーマに、1対1の勝負を繰り広げるが……。
Guest Judges|ゲスト審査員

グレッチェン・モル
女優
グレッチェン・モル

ジェニー・パッカム
ファッションデザイナー
ジェニー・パッカム

episode08
episode08
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Check The Runway 優勝者と脱落者の作品をチェック!
WINNER&LOSER
今回は、ファッション界で幾度となくリバイバルされてきた1920年代がテーマです。「ガーデンパーティー」「夜会」「禁酒法時代のもぐりの酒場」と、シーン設定もいかにも20年代。思わず『華麗なるギャツビー』の世界を想像してワクワクしてしまいました!
しかし今回は1対1の勝負。同じ題でふたつの作品を比べると、良さも悪さも目立ってしまいます。相手に惑わされず、いかに自分らしさが発揮できるか。メンタルをニュートラルに保ちつつ、作業に集中しなくてはいけませんね。そんななかで見事優勝したのは、今回で三回目の勝者となるアンソニー。前回もウーリとの決戦でしたが、今回は彼に軍配が上がりました。20年代のフラッパースタイルをモダンに解釈した作品は、フェザーのケープがアクセント。流れるようなフリンジドレスに、立体的なケープがエッジを加えています。ダークトーンですっきりとまとめたことで、力強いのにどこかアンニュイな雰囲気に。彼のこういった世界観、本当に素敵ですよね。相反するニュアンスをうまく共存させて、フレッシュな一着を生み出す。間違いなく優勝候補のひとりです!
まさかこの方が脱落になるとは!!! 最後に残ったアイヴィーに比べ優勝も1回してるし、確かに高飛車で性格は悪かったけど(関係ない)、審査会での評価はそこそこ良かったはず……。しかし毎度似たようなアイテムばかりで、すべて魅力的な作品でもなかったから、いい加減飽きられたのかもしれません。
今回の作品も、制作過程を見る限りはいい作品でしたが、ランウェイに出してみたら意外にちんまり。「あれ?こんなのだったの?」なんて、思いませんでしたか? 「20年代にファーは欠かせない!フェザーなんて使わないわ!」と意気込んでいたもののいざ出来上がってみると、ファーは短めのジレにしたせいで“またぎ風”に見えますし、パンツスーツはフィット感が悪く、だるだるに伸びたパジャマのよう。強気で発言する割にはテクニックが伴わず、残念な結果となってしまいました。ワインレッドの色使いは20年代のグラマラスな雰囲気がして良かったのに。。もったいないですね。
日本人モデル Tsubasa in the Runway!
RIE MAESAKA

Editor's PROFILE

RIE MAESAKA
出版社勤務後、独立。フリーランスのエディター&ライターとして、モード誌や女性誌のWEBサイトを中心に、ファッションやセレブ、ライフスタイルにまつわるページを手がける。おしゃれ古着プロジェクト「セカンドクローゼット」も発足。愛猫との日々を綴った猫ブログも好評連載中。