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「プロジェクト・ランウェイ オールスター2」(全14回)

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#03

ニューヨーク・グラフィティ

“ Up Your Aerosol ”

グラフィティが一面に描かれた巨大な倉庫が建ち並ぶロングアイランドシティーを訪れたデザイナーたち。今回のテーマは「着られるアート」だと発表され、彼らは各自6メートルの白い生地を与えられる。スプレー缶で柄を描いてその生地で服を制作することになり、デザイナーたちはグラフィティ・アーティストの指導を受けながら模様や文字を描いていく。ローラは同じ色を使うアルシアを見て「真似された」と怒り……。
Guest Judges|ゲスト審査員

ジェフリー・コステロ
ファッションデザイナー
ジェフリー・コステロ

ロバート・タグリアピエトラ
ファッションデザイナー
ロバート・タグリアピエトラ

episode03
episode03
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Check The Runway 優勝者と脱落者の作品をチェック!
WINNER&LOSER
「着られるアート」がテーマだった今回。デザイナー達が挑戦したグラフィティアートは、それぞれの個性や性格まで表れた、見応えのある仕上がりでした。ギャラリーに並ぶような芸術性が問われたなかで、カギとなったのが、大胆さとやり過ぎの違い。
今回優勝したエミリオは、その大胆さで優勝を手にした人物。グラフィティを誇張したフォルムで際立て、まさに芸術作品のようなスーツを生み出していました。主張の強い色柄とシルエットは、ともすると悪目立ちしかねないディテール。それを洗練されたファッションに格上げできたのは、卓越したセンスと仕立ての技があったからです。大きな襟元に細身のウエストライン、袖元の折り返し、ボトムスの長さ、どれをとっても良いバランス。上半身に視線を集めたのも成功していましたね。この絶妙なさじ加減が、大胆さとやり過ぎの分かれ道だったのです。
かたや、やり過ぎたことで脱落したのがスウェード。スプレーした生地を切り抜いたスパンコールは、明らかに付け過ぎ。これでもかとあしらった水玉模様も生地の柄とあいまって、気味の悪い仕上がりでした。これをアートと呼ぶには、あまりにもセンスが感じられませんね。審査員が「イカレた服」とまで言った事にはさすがに笑ってしまいましたが、確かにスウェードは超のつく個性派。それが良い方向に発揮できれば良かったものの、彼はもう少し洗練を極めないといけません。実は個人的に彼の言動が大好きだった私(ちょっと変なゆるキャラを見ているような、妙なワクワク感がありました)。次から見れなくなるのが寂しい。さよなら、スウェード!
日本人モデル Tsubasa in the Runway!
RIE MAESAKA

Editor's PROFILE

RIE MAESAKA
出版社勤務後、独立。フリーランスのエディター&ライターとして、モード誌や女性誌のWEBサイトを中心に、ファッションやセレブ、ライフスタイルにまつわるページを手がける。おしゃれ古着プロジェクト「セカンドクローゼット」も発足。愛猫との日々を綴った猫ブログも好評連載中。