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「プロジェクト・ランウェイ オールスター2」(全14回)

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#07

クリスマスだけどクリスマスじゃない!

“ An Unconventional Nightmare before Christmas ”

デザイナーたちが向かったのは、サウス・ストリート・シーポート。今回は生地店ではない店で材料を仕入れる番組名物の「変則テーマ」だと発表があり、過去の出場シーズンで苦手意識を持ったエミリオやカサノヴァは不安を感じる。指定された店はクリスマス・ストア。「材料をその店で買ったと分からない服にする」という条件のもと、デザイナーたちはクリスマスを思わせる服にならないようにと悩みながら材料を選び……。
Guest Judges|ゲスト審査員

ララ・アンソニー
女優 / プロデューサー
ララ・アンソニー

カイリー・ミノーグ
ポップ・アイコン
カイリー・ミノーグ

episode07
episode07
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WINNER&LOSER
今回はみんな大好き「変則テーマ」。新聞紙から芋袋、パーティグッズまで、今までプロジェクト・ランウェイでは、ありとあらゆる材料が使われてきましたよね。デザイナー達にとっては苦い思い出だったようですが、これがなくてはランウェイじゃない! むしろオールスターだからこそ、さらに高いクオリティを見てみたいです!! というわけで、今回の素材はクリスマス用品。オーナメントやリボンなど、選択肢が多い分、入手の段階で戦略的になる必要があります。
さて、そんななかで優勝を手にしたのが、装飾物はおまかせあれのウーリ。ボディラインにそって表情豊かに仕上げた一着は、夢のように美しかったですよね。同じような装飾ドレスを作り、高得点だったアンソニー・ライアンに比べ、ウーリの作品はクチュールレベルが高かったのが勝因でしょう。アンソニーはメリハリの効いた素材使いでパワフルなステージ衣裳を作り上げたのに対し、ウーリの作品はまるで贅を極めたオートクチュールドレスのよう。構築的に散りばめたオーナメントは、浮き出たような立体的な柄に。絶妙な配置によって、チープなクリスマスグッズを繊細で手の込んだパーツに見せていました。ウーリの装飾技術はただものじゃありません!
カサノヴァファンのみなさま、今回は残念な回になりましたね〜。ランウェイきっての愛されキャラであり、私も大ファンだったカサノヴァがついに脱落。素直で裏表のない彼の言動で、何度和んだシーンがあったことでしょう。殺伐としたデザイナー陣のなかの一服の清涼剤のようでした。
とはいえ、デザイナーとしての実力は別問題です! 彼が出演したシーズン8の時よりも、デザインスキルや仕立ての腕は上がったようですが、いかんせん洗練度が足りない。今回のテーマでそれが改めて露見したようです。三つ編みで作ったバスト周り、シワのようなドレープなど、すべてのパーツがちぐはぐ。バラバラのディテールが混在しているので、見ていると胸がざわざわしてくるんですよね。パーツが互いを殺しあっているので、チープなものがよりチープに。最初から確固たる世界観をもって材料を入手していたら、ここまでにはならなかったはずです。しかし親友でもあったアイヴィーは、今後さみしくなるでしょうね…。今後の作品に響かなければよいのですが。。
RIE MAESAKA

Editor's PROFILE

RIE MAESAKA
出版社勤務後、独立。フリーランスのエディター&ライターとして、モード誌や女性誌のWEBサイトを中心に、ファッションやセレブ、ライフスタイルにまつわるページを手がける。おしゃれ古着プロジェクト「セカンドクローゼット」も発足。愛猫との日々を綴った猫ブログも好評連載中。