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「プロジェクト・ランウェイ オールスター2」(全14回)

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#04

ファンからの写真とコラボ!

“ Made in the USA Today ”

今回は番組のファンも参加するインタラクティブなテーマ。ツイッターで「想像をかき立てるような写真」を募集し、世界中から集まった写真の中から、デザイナーたちは各自1枚をピックアップ。その写真が物語るストーリーからインスピレーションを受けてランウェイ用の服を制作する。これまでランウェイに残されたことがないアルシアは審査員の意見を聞いたことがないため、今回は攻めの姿勢でパンツスーツを作り……。
Guest Judges|ゲスト審査員

タヴィ・ゲヴィンソン
ファッションブロガー
タヴィ・ゲヴィンソン

シャーロット・ロンソン
ファッションデザイナー
シャーロット・ロンソン

episode04
episode04
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Check The Runway 優勝者と脱落者の作品をチェック!
WINNER&LOSER
今回は、番組ファンから送られてきた「想像をかき立てる写真」をもとに服を作るという、初の試み。一枚の写真からその背景や物語を想像するには、豊かな発想力と柔軟性が問われます。しかも服にアウトプットするとなると、すべてのディテールに意味がないといけませんよね。写真は人物であったり建物であったりするので、そこからどうインスパイアされ、デザインに辿り着いたのか。確固たるストーリーがデザイナー側にも問われます。
優勝したアンソニー・ライアンは、ビルの外壁をとらえたグラフィカルな一枚から作品を制作。直線が交差する景色を分かれ道にとらえ、絶え間なく前進する人生をイメージしました。タイトフィットなドレスは、ブルー、白、黒でコントラストをつけたミニマルなデザイン。デザインに抑えが効いているのに、胸元やバックスタイルを大胆に露出したことで力強い印象もプラスしています。彼自身、過去にガンになったことから、第二の人生を前向きに生きることを学んだとか。そのスピリットが作品に反映され、見る者に訴えかけるようなパワフルな魅力が生まれたのだと思います。
ウーリからは『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムみたいと言われ、エミリオからは奇人と言われ…デザイナーの中でも一番浮いた存在だったアンドレ。その異質な才能から、とてつもないクリエーションが生まれることを期待していたのに、やはりダメでした。憂いのある女の子の写真から作り上げたのは、写真とは真逆の、カラフルで浮かれた服。彼の脳内で“幸せパーツいっぱい”に変換されたようですが、どう見ても侘しい気持ちを逆転させるほどの魅力はありません。ストレッチ素材とジッパーのうねり、首もとの妙な紐、ボディラインを引き立てないシルエットなど、どこもかしこもお粗末なクオリティ。自身の状況になぞらえて「孤立してても自分らしくハッピーに生きるわ!」という気持ちをこめたのでしょうが、、、それを表現するにはセンスと技術が伴わなかったようです。
日本人モデル Tsubasa in the Runway!
RIE MAESAKA

Editor's PROFILE

RIE MAESAKA
出版社勤務後、独立。フリーランスのエディター&ライターとして、モード誌や女性誌のWEBサイトを中心に、ファッションやセレブ、ライフスタイルにまつわるページを手がける。おしゃれ古着プロジェクト「セカンドクローゼット」も発足。愛猫との日々を綴った猫ブログも好評連載中。