TOPページ    アーティスト

アーティスト

アニタ・オデイ ライブ・イン '63 & '70

白人女性ジャズ・ボーカルの最高峰、アニタ・オデイ。1963年と1970年の2つのライブを放送!
  バイオグラフィー

収録日/1963年、1970年

収録場所/スウェーデン、ノルウェー

インタビュー映像:
デイヴ・コーズ

ディスコグラフィー

 

 JAZZ FILE新年早々の主役は、モダン・ジャズ全盛期のアメリカの優雅な時代を記録した名映画、『真夏の夜のジャズ(Jazz on a summer's Day)』のワン・シーンで、羽のついた大きな鍔の帽子にスタイリッシュなドレスで現われ、最も印象的なパフォーマンスを繰り広げた女性シンガー、アニタ・オデイだ。20世紀を代表する女性ジャズ・シンガーと言えば、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンなどが挙げられるが、もう一人、そのどのシンガーとも一線を画す独特の歌唱スタイルで人気を博し、白人女性ジャズ・シンガーの最高峰として謳われるこのアニタ・オデイを忘れることはできない。そのエレガントな装いから飛び出すテンポの良いエッジの効いたボーカルは、女性ボーカルの甘いイメージを覆し、多くの人々に強烈な印象を与えた。番組では、そのアニタ・オデイが「最高の女性ジャズ歌手」であることを証明する、2つの貴重なコンサート記録を紹介する。
 1963年のスウェーデン、1970年のノルウェーでのこの2つの素晴らしいコンサートは、折りしも、それぞれ彼女の人生のいくつかの節目となった大きな2つの時期と重なり、そのことが人々をより一層大きな感動へと導く。常に時代を象徴するようなスマートなコスチュームと優雅な身の振りの裏には、浮き沈みの激しいジャズの歴史と共に生き抜いた彼女のタフな内面が隠されていたのだ。1959年、戦後のモダン・ジャズ・ブームが頂点に達した頃に記録された映画『真夏の夜のジャズ』で最高の輝きを見せた彼女は、1960年代に台頭したロックン・ロール・ブームによるジャズの衰退期にも拘らず、1963年までその人気を世界に繋ぎ止めることが出来た。しかし、その後はかねてから常習していた麻薬でその身を滅ぼし、数年間を棒に振る。そして1970年、壮絶なリハビリを乗り越え、見事復帰したのだ。番組では、まさにその活動を休止していた数年間を挟んだ2つのライブをご覧いただく。映画で歌われて一躍有名となった2曲、「スイート・ジョージア・ブラウン」と「二人でお茶を」もそれぞれのステージで披露している。

 

♪OA曲目/Sweet Georgia Brown、Let's Fall In Love、A Nightingale Sang In Berkeley Square、Fly Me To The Moon、Honeysuckle Rose、On Green Dolphin Street、Tea For Two

  ディスコグラフィー

1

2

3

4

5

   

6

7

8

   

1.「Young Anita」(2001年発売)
 *CD Box set
2.「ジス・イズ・アニタ」(1955年録音)
3.「アニタ・シングス・ザ・モスト」(1956年)
4.「Jazz on a Summer's Day」(1958年7月録音)
 (真夏の夜のジャズ:Soundtrack)
5.「Live in Tokyo 63」(1963年録音)
 (ライブ・イン・トーキョー)
6.「Anita O'Day: Life of a Jazz Singer」 [DVD] (2009年発売)
7.「High Times, Hard Times」 [ペーパーバック]
 Anita O'Day (著)

*ピーターさんの今月のお勧め
【推薦CD】byピーター・バラカン
8.「シルヴァー・ポニー」 (2010年11月発売)
 カサンドラ・ウィルソン


  BACK

TOP