大会4日目は、ポーランドと並ぶもう一つの開催国であるウクライナの入ったグループDの2試合が開催される。総合力で他を上回るフランスをイングランドとスウェーデンが追い、ホームアドバンテージを持つウクライナが虎視眈々とアップセットを狙うという図式が成立するこのグループDは、イングランドのルーニーが2試合の出場停止を余儀なくされたことにより、試合日程が大きく物を言うことになった。どこが第3節にルーニーの復帰するイングランドと対戦し、どこがルーニー抜きのイングランドと対戦するのか。残念ながら、開催国でありながらにして、ウクライナがこのルーニー入りイングランドという貧乏くじを引き当ててしまった。
この日1試合目のフランスとイングランドが相見える一戦は、前述の通りルーニーの不在が両チームにとってポイントとなりそうだ。ルーニー不在でファイナルサードでの創造性を欠くことになるイングランドは、ある程度我慢を強いられるゲームになるだろう。堅実主義者のホジソン監督は、ディフェンシブな戦い方を選択することが予想される。知将ブラン監督がそこをどう突くか。両監督の駆け引きが楽しめる一戦が期待できそうだ。
ウクライナvsスウェーデンの見どころは、何と言ってもスウェーデンの王様、イブラヒモヴィッチと言うことになるだろう。スウェーデンは彼を核としたチーム作りの熟成が進んでおり、事と次第によっては、このグループの主役に躍り出るポテンシャルを秘めている。対するウクライナは、未だ確固たるスタイルの構築には至っていない。自らに強烈なストロングポイントを持っていない以上、相手のそれを潰すしかない。サッカーの定石である。イブラヒモヴィッチ包囲網を築く上で、ウクライナは中盤の底を務めるティモシュチュクがチームの生命線となる。ちなみ、この2チームの過去の対戦成績は1勝1分1敗と、全くの五分である。