
27日に行われたUEFA EURO 2012TM(サッカー欧州選手権)の準決勝、2大会振りの決勝進出を狙ったポルトガル代表は、連覇を目指すスペイン代表にPK戦の末に敗れた。
現在のヨーロッパおよび世界王者をノーゴールに抑えたポルトガル代表だが、PK戦では2選手が失敗し、最終キッカーのクリスティアーノ・ロナウドまで回すことができなかった。同選手は試合後のインタビューで、PK戦での敗退を深く嘆いた。
「悲しさに包まれている。準決勝まで進みながらPK戦で敗退したのだから、心が痛むのも当然だ。今回のPKは僕達のものではなかったということなのだろう。自分は5人目として蹴るはずだったが、僕らは2度失敗してしまった。とはいえ、チームに自信が足りなかったのではなく、単に不運だっただけだ。PKの順番はチームとしての決断であり、僕は監督から頼まれた最終キッカーの役目を引き受けたに過ぎない」
この試合では不発に終わったC・ロナウドだが、死のグループと呼ばれたグループBを突破したうえ、準決勝まで駒を進めたことには一定の満足感を示した。
「全体的には良い大会だったと思う。チームは良いパフォーマンスを見せ、ヨーロッパの4強に入った。また、今回の試合でも決勝進出に値するプレーをした。僕達は誇りに感じるべきだろう。自分としてもベストを尽くしたので、チームのために戦えたことに満足している」
C・ロナウドはまた、スペイン代表の決勝進出を称えるとともに、大会連覇に向けたエールを送った。
「スペインは効果的な選手交代を行った。ペドロとヘスース・ナバスというフレッシュな選手の投入により、数こそ多くなかったもののいくつかの決定機を作り出した。一方、PK戦はくじ引きのようなものだ。幸運に恵まれたスペインを祝福したい。決勝は厳しい戦いになるに違いないが、彼らが優勝することを願っている。僕はスペインでプレーしているので、多くの友人がいるからね」
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