
イングランド代表は14日、スウェーデン代表との撃ち合いを3‐2で制し、2戦目で大会初勝利を収めた。ルーニーを出場停止で欠く2試合を1勝1分で乗り切ったイングランド代表は、引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる19日のウクライナ代表との一戦では、そのエースストライカーが待望の復帰を果たす。
キャロルのゴールで前半に先制しながらも、後半に入り連続失点で逆転を許したイングランド代表だが、その直後に投入されたウォルコットが同点ゴールおよび逆転アシストを決めてチームの救世主となった。殊勲の決勝ゴールを挙げたウェルベックも、試合後のインタビューでウォルコットを手放しで称賛した。
「ウォルコットは、ピッチに入るや否やとてつもない違いを作り出した。彼のクオリティの高さは誰もが分かっていることだけどね。高い位置でボールを受けた時の彼は破壊的な突破を見せるので、僕はその動きに合わせることだけに集中した。決勝点を挙げることができ、本当に嬉しいね」
とはいえウォルコット本人は、自身の活躍よりもチームの勝利を強調している。
「自分が試合の流れを変えたなどと言うつもりはない。交代出場で力を発揮するというのは、いかなる試合でも重要なことだ。ウォーミングアップの感触はとても良かった。しかし、このレベルの戦いは極めてタフなので、ピッチで感覚を研ぎ澄ますことが必要とされる。初戦に出場できずに失望したのは確かだが、僕は変わらずハードワークを続けてきた。それはスタメンの選手だけではなく、チーム全員に求められることだからね。僕達は一致団結した1つのファミリーだ。それゆえ、この勝利はチームとしての素晴らしい成果だと思っている」
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