
UEFA EURO 2012TM(サッカー欧州選手権)は13日、“死のグループ”ことグループBの優勝候補同士による一戦が行われ、ドイツ代表がオランダ代表とのライバル対決を2‐1で制した。この結果、ポルトガル代表を1‐0で下した初戦に続き、グループリーグ2連勝を飾ったドイツ代表は、決勝トーナメント進出を大きく引き寄せた。
ドイツ代表は、ポルトガル代表戦で決勝点を挙げながらも、バイエルン・ミュンヘンの先輩であるメーメット・ショル氏などからプレースタイルに疑問符を付けられていたマリオ・ゴメスが、この日もチームの全得点を叩き出し、批判に対して一発回答して見せた。
主将のラームからも「いずれもワールドクラスのプレーだった」と称賛された2ゴールにより、ロシア代表のMFザゴエフと並び得点ランキングのトップに立ったマリオ・ゴメスは、試合後のインタビューで素直な感情を表した。
「自分のゴールでチームの勝利に貢献することができ、本当に嬉しい。再び重要なゴールを決めることができた。ポルトガル戦では決勝点を挙げたにも係らず、辛辣な批判を受けてしまい、自分にとってこの3日間は厳しかった。だが、チームメイトやコーチ陣からの信頼は変わらなかったので、いつも通りビッチで全力を尽くすことだけを考えた」
この試合、後半に入り1点を返されたドイツ代表だが、マリオ・ゴメスは1点差の勝利をこう振り返った。
「試合は簡単には終わってくれなかった。終盤に入りオランダが必死にプレッシャーを掛けてきたので、タイムアップまで全く気が抜けない展開となった。とはいえ、僕達にはノイアーという素晴らしい守護神がいるので、それほど焦らずにプレーできた」
マリオ・ゴメスは一方、高い前評判通り2連勝を飾ったチームの戦いに、強い満足感を示した。
「決勝までの道のりは長い。しっかりと地に足をつけて戦い続けることが重要だ。とはいえ、大会前から過剰な期待が寄せられる中で、ハイレベルな2チームを相手に6ポイントを獲得することができた。これ以上何を望めというのだ」
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