2004年ポルトガル大会はクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)、2008年スイス&オーストリア大会はフェルナンド・トーレス(チェルシー)が受賞した、本サイト選定の「欧州選手権いい男大賞」(こっそり3回目です)。
今大会はドイツがダントツ優勝すると見られていたため、活躍が目覚ましい伊達男・ケディラ(レアル・マドリード)に大賞に選定しようと考えていた。が、28日の準決勝・イタリア戦でまさかの敗戦を喫してしまった。2006年ドイツワールドカップ準決勝もそうだが、ドイツは公式大会でどうしてもイタリアに勝てない。ドイツの若い世代が近い将来、その歴史を変えてくれるであろう。その時に同国からいい男大賞を選びたい。
となると、候補者はファイナリストのスペインとイタリアに限られる。スペインは前回受賞のフェルナンド・トーレスが今大会は活躍度が今一つ。ここまでの働きを見ると、プジョル不在の最終ラインを力強く支えているセルヒオ・ラモスか、5試合出場1得点3アシストの大活躍を見せているダビド・シルバのいずれかだろう。
もしもシルバが準決勝・ポルトガル戦でゴールしていたら、文句なしの受賞だったのだが、決勝トーナメント2試合はいずれも途中交代とやや疲れが見られる。セルヒオ・ラモスもフランス、ポルトガル戦の無失点に貢献してはいるものの、やや地味なイメージがある。大賞というのはちょっと難しいかもしれない。
一方のイタリアも、イケメンという意味ではクラウディオ・マルキージオ(ユベントス)がダントツ。走行距離もイタリアの中ではトップクラスで、いかに彼が攻守両面で献身的にプレーしているかがよくわかる。ただ、5試合出場して無得点・アシストなしというのは右アタッカーとしてはやや物足りない。ドイツ戦でも2度の決定機を外しており、それを決めていれば、シルバ同様、文句なしの大賞だったかもしれない。
こうした面々を超えるインパクトを残しているイケメンをあえて挙げるとしたら、アズーリの守護神、ジャンルイジ・ブッフォンしかいない。準決勝・イングランド戦のPK戦で4人目のキッカー、アシュリー・コール(チェルシー)を止めたシーンなどはまさに圧巻だった。 ドイツ戦前にアンチ・レイシズム宣言をしている時の風貌にもカリスマ性があった。イタリアが攻撃的スタイルに転換したとはいえ、やはりチームを力強く支えているのはこの男だ。
2008年前回大会、そして南アフリカワールドカップ連覇を果たしたスペインといえども、彼からゴールを奪うのは至難の業。イタリア優勝の場合はMVPを獲得する可能性も高い。 という理由から、本サイトでは筆者の個人的趣味!も加味してブッフォンをいい男大賞に決定した。みなさんはどんな意見をお持ちだろうか。
