【木村浩嗣コラム】残留争いを制するチームは? 獲得可能勝ち点から予想する

  • 2019/05/04

text by 木村浩嗣

残留するか否かの境目は、リーガだと勝ち点40ポイントだと言われる。過去の経験ではだいたいそのくらいに落ち着いてきたが、今季もその辺りが運命の分かれ目になりそうだ。

降格ライン勝ち点40をめぐる攻防

第35節終了時で、その40ポイント以下のチームは6つ。14位ビジャレアル(勝ち点40)、15位セルタ(同37)、16位レバンテ(同37)、17位ジローナ(同37)、18位バジャドリード(同35)、19位ラージョ・バジェカーノ(同31)、20位ウエスカ(同30)である。降格と残留の境目にあるバジャドリード、セルタ、レバンテ、ジローナが残り3試合で少なく見積もって1つは勝つだろうと考えると、バジャドリードが38ポイントとなって残留、セルタ、レバンテ、ジローナが40ポイントでぎりぎりセーフという計算になる。6チームの直近5試合の勝利数を見ると、3勝(ビジャレアル)、2勝(セルタ、ラージョ)、1勝(レバンテ、ジローナ、バジャドリード、ウエスカ)となっている。残り3節で少なくとも1勝という見立ては妥当だろう。

残留への目標ポイントが40となると、最下位ウエスカは3連勝しても届かない。前半戦をわずか11ポイントで折り返し、後半戦は19ポイントと立て直し直近5試合で負けなし(1勝4分)と踏ん張ってはいるものの、残念ながらウエスカはこのまま降格ということになりそうだ。もしウエスカに残留する可能性があるとすれば、3連勝で勝ち点39に達する奇跡と、バジャドリードが1勝1分、セルタ、レバンテ、ジローナが2分に終わり同点となって直接対決の成績や得失点差で上回るというダブルの奇跡が必要になる。

19位ラージョもかなり厳しい。2勝1分の勝ち点38では他チームが1勝もできないという状況にならない限り、残留できない。3連勝すると勝ち点40に達するものの、バジャドリードが2勝し、セルタ、レバンテ、ジローナが1勝1分、ビジャレアルが1分だと勝ち点41となって上回れない。
前節はレアル・マドリードに勝利するなどパコ・へメス監督に代わってから上向きだが、まさに首の皮一枚で繋がっている状態だ。ただ、一筋の希望の光があるとすると、残り3試合(対レバンテ、対バジャドリード、対セルタ)がいずれも残留争い組との直接対決で自らの手でライバルを引き摺り下ろすことができることか。3連勝が不可能となった時点でラージョ残留の夢は終わるだろうが、最後まで目が離せないチームである。

この2チームとは逆、ほぼ残留が決まっていると言えるのが、ビジャレアルだ。1勝あるいは3分で勝ち点43まで持って行けば、バジャドリードは2勝1分でも追い着かない計算。バジャドリードが3連勝する奇跡が起きたとしてもセルタ、レバンテ、ジローナのどこかが2勝できなければやはり残留決定。3連敗あるいは2分で勝ち点が40~42に留まった時にのみ、リアルな降格の危険がある。ビジャレアルの残り対戦相手はレアル・マドリード、エイバル、ヘタフェで、4位争いの最中のヘタフェ以外は目標が無いチーム。ベテランのサンティ・カソルラを軸にモチベーションは高くマリオ・ガスパール、パブロ・フォルナルス、イボーラ、トコ・エカンビ、バッカ、ジェラール・モレーノらをそろえて戦力的には群を抜いている。直近の成績でもナンバー1と勢いもある。最終節を待たずあっさり残留を決めるに違いない。

最後の降格枠は?鍵を握るバジャドリード

さて、問題は最後の降格枠をセルタ、レバンテ、ジローナ、バジャドリードのうちどこが占めて、ウエスカとラージョとともに2部に落ちるのかということだ。これはすなわち、勝ち点35のバジャドリードがどこまで勝ち点を伸ばせるか、という問いに等しい。

対戦相手の顔ぶれは7位争いのアスレティック・ビルバオ、残留争いのラージョ、4位争いのバレンシアだから3連勝することは考えにくい。2勝1分ですら奇跡的だろうが、そうなったとして勝ち点は42。セルタ、レバンテ、ジローナは2勝1敗で43となって上回る計算だ。バジャドリードが2勝1敗で勝ち点41ならセルタ、レバンテ、ジローナが1勝1分で同点となって、直接対決の成績もしくは得失点差で降格が決まる。バジャドリードの残留へのノルマは2勝、残り3チームのノルマは1勝1分。バジャドリードがノルマを下回れば、残り3チームのノルマも下がる。

勢いから言えば直近5試合で2勝2分1敗のセルタが一番。生え抜きでゴールゲッターの大黒柱イアゴ・アスパスがケガから復帰してから、明らかに流れが変わった。次節はホームでのバルセロナ戦だが、相手が優勝決定済み、CL準決勝後ということを考えると、勝ち点3を上積みするチャンス。勝利すれば実質的な残留が手に入る。レバンテはサッカーの内容では一番。見ていて面白いスペクタクルなスタイルだが、守備が脆く(リーグ最多失点62)勝ち切れない。ビジャレアルのサンティ・カソルラ、セルタのイアゴ・アスパスに相当する精神的な支柱であるホセ・ルイス・モラーレスがいるのは強みだが、直接対決(対ラージョ、対ジローナ)2つとアトレティコ・マドリード戦を残し、カレンダー的には一番厳しい。
ジローナは前節まで6連敗でまっさかさまに降格か、と思われたが、セビージャに勝利して持ち直した。対ヘタフェ、対レバンテはハードだが最終節に目標の無いアラベスとの対戦を残しているのが、強みとなる。

写真 :getty images
文:木村浩嗣

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