裏社会の人間を相手に仕事や情報の仲介を行っているナナミ（清原翔）は、指定暴力団・和宇琶會との取引現場を訪れるも、取引の内容が都市伝説ともいえるカルト教団『むしかごの庭』がらみの品物だったことからピンチに陥る。その場に居合わせたやたらと腕の立つ男・カゴロク（鈴木拡樹）を言いくるめ、どうにか逃げ出そうとするナナミは、自分と品物を無事に脱出させるようカゴロクに仕事を依頼するが……。

ナナミと取引の品を無事に脱出させるよう依頼されたカゴロクだが、『むしかごの庭』や裏社会の事情を理解しておらず、どこか頼りない。どうにかナナミはカゴロクを言いくるめようとするが、和宇琶會のキリヤマ（山中崇）率いる能力者のサンゾウ（黒田大輔）やカズキ（宇野祥平）、中華マフィアのチョウ（村上航）らも、取引の品である『むしかごの庭』の手掛かりを諦めずに追ってきて……。

和宇琶會と中華マフィアから無事に逃げ延びたことを祝して、カゴロクや店の客を巻き込み『むしかごの庭』の鍵を売った金で羽振りよくパーティーを開くナナミ。そこへ鍵を取り戻そうと、サンゾウとカズキが乗り込んできて一触即発の空気に。さらに、頭から血を流した派手な格好の男もナナミを訪ねてくる。依頼人だというその男は、ハニー（井澤勇貴）と名乗り、カゴロクとナナミに新たな依頼を持ち掛けるが……。

ハニーに騙されていたことに気付いたナナミは、カゴロクにハニーを捕まえるよう依頼する。通報で駆け付けていた刑事のサオトメ（松本享恭）もあきれて喫茶店を後にする中、ナナミは喫茶店にいた人物の中にハニーの共犯者がいるとにらみ、尋問を開始する。ニト（萩原みのり）やジャーナリストの吉野（新名基浩）らがお互いに犯人ではないかと言い合う中、ナナミの妹・ヤナ（池田朱那）が帰宅してきて……。

店の前に落ちていたという和宇琶會の紋章が入ったハンカチを見て、店を飛び出していくナナミ。カゴロクも訳が分からず付いていくと、そこには和宇琶會のボス・ゴッドマム（千葉雅子）が笑みを浮かべて２人を待っていた。ヤナをさらったと激昂するナナミだが、姿を現わしたヤナは自分の意志でここに残ると言い、２人を困惑させる。さらにゴッドマムは、カゴロクへも力を持て余すなら居場所を用意すると言うが……。

ヤナを追ってナナミが出て行った部屋で、眠ったままひとり残されたカゴロク。目を覚ましたところに、頭にかばんをかぶった筋骨隆々の謎の男が現われて困惑するが、話しかける間もなく男は「スーパーヒーロー！」と叫びながら殴り掛かってくる。互角の戦闘力を持つ２人の、激しい戦いの決着は……。一方、ヤナを連れ去ったサオトメは、カズキとヨシノを従えて、ヤナの能力で『むしかごの庭』跡地の場所を探り始める。

すべてを思い出した八菜を囲み、暗い雰囲気の喫茶店。そこへ突然現われた男性客が笑顔でマスター（小林竜樹）を制してしまう。驚く一同に男性客・トーマス黒岩（谷川昭一朗）は、Ｎｏ．６であるカゴロクを処理しに来たと告げる。五月女は『むしかごの庭』の鍵を手に、教団跡地へとたどり着いていた。ドクター（鈴木晋介）が残した財産を手に入れようとする五月女と、銃を持って追いかけてきた七海が対峙する……。

力を使おうとしない七海を、怒りのままに追い詰めていく五月女。それでも七海には取り返しのつかない後悔と、力を使わないと決めた理由があったのだった。Ｎｏ．６を自身が排除する代わりに手出しをしないようトーマス黒岩に約束したカゴロクは、無事に七海を連れ帰ってほしいと不安そうに八菜が頼む中、『むしかごの庭』跡地へと向かう。七海と対面したカゴロクは、その時あることに気が付いて……。