グランドスラム優勝11回を誇る元王者。2010年の全米オープンを制して史上7人目の生涯グランドスラムを達成、2012年の全仏では大会史上最多となる7度目の優勝を果たした。しかし、ウィンブルドンでのショッキングな2回戦敗退後に左ひざの故障で戦線離脱。「全てのポイントがマッチポイント」と例えられる全身全霊プレーが見られないテニスシーンは、まるでぽっかり穴が空いたようだったが、その寂しさともようやくお別れだ。

　11月に練習を再開させ、クレーシーズンまでの完全復活を目指している。世界ランキングは4位まで落ちたが、強烈なトップスピンのフォアを要としたナダルらしいテニスを、09年に優勝した全豪でどこまで見せてくれるだろうか。