
圭は十分やり遂げた
M・チャン(2013~23コーチ)
圭は十分やり遂げた
圭は十分やり遂げた。世界4位に2度も到達したことが物語っている。しかも彼は男子テニス史上最高の時代を戦った。フェデラー、ジョコビッチ、ナダル、マレー、ワウリンカという王者たちと渡り合い、世界最高峰の舞台でその全員に勝ってきた。世界中のあらゆるサーフェスで勝つには特別な才能と強さが必要なんだ。だから圭は誇りをもってコートを去ることができる。
T・ヨハンソン(2024~25コーチ)
常にケガとの闘いだった
不運だったのは私たちが共に歩んだ時間が常にケガとの闘いだったことだ。圭にとっては本当に過酷な日々で苦しむ姿を何度も見てきた。それでも彼は100%のコンディションで必要なトレーニングを積むことができれば、世界のトッププレーヤーと互角に戦えると信じ続けてきた。でも私たちは何度も後退を余儀なくされた。肩や膝、腰など常に故障と向き合っていたからね。彼のフラストレーションは限界だった。そう遠くない時期に決断の時が来ると予感した。
綿貫敬介(2026~コーチ)
1球でも1試合でも長く
2ヶ月間最後にアメリカでコーチをして欲しいといわれたときに、嬉しかったんですけど半分は僕でいいのかなというのと、今まで彼に関わってきたコーチとかトレーナーがいる中で、自分が適任なのかなというすごく葛藤もありました。
とにかく彼が最後後悔しないで試合しきれるように1球でも1試合でも長くプレーしてもらえるようなサポートが出来たらと思いながら毎日過ごしています。
本当にまだまだ戦える能力がある、あのそれは世界のトップと互角にやりあえる実力があるなっていうのも感じますし、本当に引退するのがもったいないといつもコートの後ろから見て実感しています。
坂井忠晴(2018~トレーナー)
まだ頂上へ這い上がって登っていく気持ち
引退することは僕が聞いたのは、3月のチャレンジャーですね。1回戦が始まる直前、2~3時間前だったはずです。ウォーミングアップをしていて、そのウォーミングアップが終わった頃に本人から「話したいことがあります」っていうことで聞きました。一瞬頭が真っ白になりつつも、いよいよそういう時が来たんだな、と。
なんとか彼が輝く姿っていうのがより多く、より長く、皆さんに届けられるように、みたいな思いがあったので、今こういう瞬間がやってきて少し残念な気持ちはあります。
でも彼と見つめているのは、まだエベレストの頂上へなんとか這い上がって登っていきたい、みたいな気持ちです。
色んな表情を見てきたんですけど、やっぱり彼が勝利した時の笑顔だったりとか、トレーニングでもいろんな課題を持ってやってきましたけど、いろんなことが乗り越えられた瞬間だったりとか、改善できた点とか、課題を克服できたなあとか実感できた時の彼の表情がやっぱり、僕にとって嬉しい瞬間でしたね。


