心境を吐露したI.トーマス（写真提供：Getty Images）

　オールスターポイントガードのカイリー・アービングとの交換で、ボストン・セルティックスからクリーブランド・キャバリアーズにトレードされたアイザイア・トーマス。現地6日、米アスリート向けサイト『The Players Tribune』で現在の心境を吐露した。

　トーマスは、ジェイ・クラウダー、アンテ・ジジッチ、ドラフト指名権2つとともにセルティックスからキャブスへ移籍。アービングは、自身が1番手としてチームをけん引したいとの意向から球団にトレードを要求していた。

　トーマスはセルティックスを離れることについて、「つらいと言っても、誰かが何かをしたからではない。これは自分のせい」とコメント。「ボストンにほれ込んでいたんだ」と、古巣への思いを口にした。

　身長175センチのポイントガードは、2011年ドラフトで最下位指名の全体60位でプロ入り。最初に所属した2チームではロールプレーヤーの扱いだったが、2014-15シーズン途中にトレード移籍したセルティックスで飛躍。オールスターに2回選出され、チームの人気者になった。昨シーズンは、イースタンカンファレンスの第1シード獲得とカンファレンス決勝進出に貢献した。

　トーマスは、自身を控え選手からオールスター選手に成長させてくれたセルティックスに感謝し、「ボストン・セルティックスは僕にすばらしい選手になるチャンスを与えてくれた。そのことを決して忘れない」と述べている。

　また、シーズンMVP4回受賞のレブロン・ジェームズ、全米体育協会（AAU）でチームメートだったケビン・ラブとのプレーに胸を弾ませながらも、セルティックスを倒すことが今後の仕事になることが悲しいと素直な気持ちを明かした。

　それでも、「クリーブランドに来たのは負けるためではない」と、新たな出発に前向きな姿勢を見せていた。（STATS-AP）

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