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第61回 グラミー賞授賞式

WOWOWライブ字幕版
3/31(日)午後3:00

ニュース/コラム

【コラム #1】2019年、グラミー新章へ。

グラミー・シーズンの到来だ。12月7日、米CBSネットワークのモーニング・ショー『This Morning』を皮切りに全ノミネーションが発表された。今回は17年10月1日から18年9月30日までの間にアメリカで発表された作品が対象。グラミー賞を主催する全米レコーディング・アカデミーの投票権を持つ13,000人の会員により、21,000以上の登録作品の中から29のジャンル(グラミー用語で“Field”)と84の部門(同“Category”)に候補作品と候補アーティストが精査され、18年度の米音楽界で高い評価を勝ち得た新旧様々なアーティストが顔を揃えた。

そんななか例年話題になるのがマルチ・ノミニーと呼ばれる複数部門の候補に選ばれたアーティストたち。今回最多となる8ノミネートを受けたのはHIPHOPシーンのみならず現アメリカ音楽界の最重要人物、ケンドリック・ラマー。7ノミネートは様々なチャートでの記録を塗り替え、軒並みヒットを連発したラッパー、ドレイク。6ノミネートはフォークやアメリカーナの分野で10年以上のキャリアを重ねている女性シンガー・ソングライター、ブランディ・カーライル。それに続きレディー・ガガやマレン・モリスのグラミー常連組や、チャイルディッシュ・ガンビーノ、カーディ・B、H.E.R.という、いわゆるHIP HOPやR&Bで語られるアーティストたちが5ノミネートの栄誉を受けた。

昨年同様黒人アーティストたちの評価が際立つが、その在り方は俗に“HIP HOP/R&B”と解釈されているものとは一線を画す現在進行形の表現であり、独創性や幾多の音楽ジャンルをクロスオーヴァーしたサウンドと捉えることができる。また、そこにはアメリカが抱えている様々な問題も多いに関係しているだろう。

数年前アカデミー賞の演技賞で黒人俳優が全くノミネートされなかったことで抗議が起こったが、近年のアメリカ(特にショウビズ界)で重要視されているのが“Diversity(多様性)”というキーワード。この“Diversity”がグラミーにも大きな影響を及ぼし、今回は幾つかの変更点が生じている。これまでとの最大の違いは最高権威とされる4つの主要部門、「年間最優秀レコード」(Record of The Year)「年間最優秀アルバム」(Album of The Year)「年間最優秀楽曲」(Song of The Year)「最優秀新人賞」(Best New Artist)のノミネートが従来の5作品(5組)から8作品(8組)に増えたこと。これには物議を醸した昨年度第60回グラミー賞が関係していることは明白だ。主要部門の一部門を除いたノミニーが全て男性アーティストだったことに端を発し、それに伴うレコーディング・アカデミー会長の女性軽視な発言が多くのメディアやアーティストから大批判を浴びたのである。それを機にレコーディング・アカデミーは数々の見直しを検討。先のノミネート内容の変更を始め、投票メンバーの新たな選出や増員を図る組織改革が行われた。

増員された投票メンバーの多くは圧倒的に女性、及びカラード(有色人種)であり、さらには39歳以下の会員とアナウンスされている。それらを踏まえた上でのことか、今回は前回に比べると総体的に女性アーティストのノミネートが増えている(最優秀新人賞に関しては8ノミネート内6組が女性)はたしてグラミーは男性上位が蔓延ってきたショウビズ界並びに音楽界を変えることはできるのだろうか。人種や性別を超えた多様性のもと新たなスタートを切った第61回グラミー賞。日本時間2月11日に行われる授賞式の行方を見守りたい。

増子 仁

文:増子 仁

90年代からフリーランスとしてFMラジオで番組制作を開始。その後、洋楽を中心にTV/ラジオ番組の監修や構成を務める。'09年に株式会社オフィス・プラスナインを立ち上げ、洋楽作品のプロデュース/PR業務にも携わる。

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