ロンドン国際映画祭とエディンバラ国際映画祭の外国語映画部門で監督賞を受賞。江戸時代、ある直参旗本が切腹を命じられる中、気丈に振る舞う妻の姿を見つめた異色時代劇。
文政12(1829)年、江戸幕府の直参旗本で書院番を務める古田久蔵。江戸城在番の折、将軍の弓に不都合が生じたことから、久蔵は蟄居を命じられることに。妻の良乃は、息子の駒之助とともに、自宅で静かな生活を送る夫を献身的に見守るが、やがて久蔵の正式な沙汰が届く。それは、切腹という過酷なものだった。良乃は、奉公人たちに暇を出すと、その晩、家族水入らずの大切な一夜を過ごす。そして、ついに運命の日が訪れる。