2016年の『★(ブラックスター)』が遺作となったボウイ。2枚のアルバムにミュージカルと、病に侵されながらも創作を続けた彼の晩年を紐解くドキュメンタリー。
1967年のデビュー以来、知性的かつSF的なコンセプトや先鋭的な美的センスでロックシーンに刺激を与え続けたデヴィッド・ボウイ。しかし、2004年のツアー中に病に倒れ、以降、2013年に新曲とアルバム『ザ・ネクスト・デイ』を突如発表するまで、約10年にわたって沈黙の時期を過ごすことになった。そして、結果的に遺作となったアルバム『★(ブラックスター)』リリースの2日後、2016年1月10日に肝がんでこの世を去ったボウイ。彼の最後の5年間を振り返るドキュメンタリーをお届けする。過去の貴重な映像も交えながら、復帰作『ザ・ネクスト・デイ』、そして新世代ジャズ・ミュージシャンの起用に誰もが驚いた『★(ブラックスター)』制作の舞台裏を追い、自ら企画し楽曲も提供したミュージカル「LAZARUS -ラザルス-」を詳細に紐解く中で浮かび上がる、アーティスティックな天才の実像。死を意識しながら最後まで創造的であり続けた姿が胸を打つ作品だ。関連特集
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