映画

シンシン／SING SING

第９７回アカデミー賞では３部門でノミネート。米国の刑務所の実話に基づき、舞台演劇を通して受刑者の更生を目指すプログラムに参加した面々の友情と再生を描いた感動作。

米国にあるシンシン刑務所は“最重警備”が施されているが、芸術を通じて受刑者に更生を促す“RTA”というプログラムがある。その中の演劇プログラムであった実話を再現したのが本作。キャスティングが大胆で、「カラーパープル　（2023）」のC・ドミンゴ（本作でアカデミー賞の主演男優賞候補に）らプロの俳優以外、主要キャストの85％以上がなんとシンシン刑務所の元受刑者たちだ。そのリアリズムと彼らの熱演に思わず圧倒され、鮮やかな人間賛歌に感動を誘われる。米国では人気映画会社A24が配給。