読売文学賞受賞の平野啓一郎による傑作小説が、心を深く揺さぶるミュージカル化。浦井健治、小池徹平ら実力派キャストが、壮大で繊細な人間ドラマを描き出す。
一見幸せな人生を送る弁護士の城戸章良(浦井健治)は、とある奇妙な調査依頼をきっかけに深いうねりへと引き込まれていく。調査の依頼人は谷口里枝(ソニン)。里枝は愛する夫の大祐を不慮の事故で突然失い、悲しみに打ちひしがれる中、長年疎遠だった大祐の兄、谷口恭一(上原理生)から衝撃の事実を突き付けられる。“愛した人は、名前も過去もすべてが偽りだった”
温泉旅館の次男である谷口大祐(上川一哉)の名をかたっていた男、X(小池徹平)とは一体誰なのか。
城戸は、大祐の元恋人である後藤美涼(濱田めぐみ)とともに調査にのめり込んでいく一方、家庭では妻の城戸香織(知念里奈)との溝が深まっていく。ある過去の事件を知る収監中の戸籍ブローカー・小見浦憲男(鹿賀丈史)に翻弄されながら、Xの人生を通して“人間の存在の根源とは何か”という問いに導かれ、城戸は闇へと踏み込んでいく。
収録日・収録場所
- 2025年8月/東京 東京建物 Brillia HALL
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