吉田喜重監督が、3世代にわたる女性たちの葛藤を通して原爆という重い主題に肉薄。前作の「嵐が丘」以来、14年ぶりの長編劇映画にして、同監督の遺作長編となった傑作。
閑静な住宅街で暮らす川瀬愛。24年前に女児を出産し、夏来と名付けた後、失踪して消息不明だった娘の美和らしき女性が見つかった、という知らせを受け、愛は役所へ出向く。しかし、尾上正子というその女性は過去の記憶を失っていた上、公園で見知らぬ少女を連れ去ろうとして逮捕されていた。彼女が川瀬美和名義の母子手帳を持っていたことから、愛に連絡が届いたのだった。正子の記憶を取り戻すべく、愛は彼女と対話を重ねる。作品データ
- 制作年/2003
- 制作国/日本
- 内容時間/130分
- ジャンル/ドラマ
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