2024年4月に92歳で永眠した世界的ピアニスト、フジコ・ヘミングの晩年に密着したドキュメンタリー。彼女が語る自らの人生を、精力的な音楽活動の模様とともに綴る。
世界中で愛されるピアニスト、フジコ・ヘミング。サンタモニカとパリ、東京に自宅を構え、愛する犬や猫たちに囲まれながらピアノを弾く日々が彼女の愛すべき世界だった。そんな彼女が、カメラを前に波瀾万丈の人生を語り出す。亡き父母や弟との思い出、外国人の血が入っていることを隠し続けた戦時中、少女時代の秘めたる恋。フジコはどんな時も自分らしく生きてきた。やがて90歳を迎える彼女は、なおも“魂の演奏”を続ける。