映画

truth～姦しき弔いの果て～

堤幸彦監督の通算５０作目となる自主製作ワンシチュエーション会話劇。交通事故死した男の葬儀後、部屋に集まった３人の女性。赤裸々な会話の果ての彼女たちの選択は……？

堤監督ほか、一流スタッフが集結し、短期間で作り上げた会話劇。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、主演の広山詞葉が発起人となり、予定していた撮影や舞台が中止、もしくは延期になった俳優仲間に声をかけたことをきっかけにプロジェクトが始まった。主要な出演者は広山、福宮あやの、河野知美の3人で、佐藤二朗が演じる男を巡る女性たちの赤裸々な会話が繰り広げられる。その内容に笑わされるが、現代を生きる女性たちの本音の部分が垣間見えるのが興味深い。まるで舞台を見せるような堤監督の演出も冴える。