映画

1640日の家族

生後１８カ月の子どもを里子に迎えて仲良く暮らしてきたとある家族。そんな彼らの幸せな家族生活に訪れた突然の別れを通して、里親制度の在り方を問い掛ける人間ドラマ。

子育てに自信がないというシングルファーザーに代わって、まだ幼い子どもを里子に迎え、2人の実子とともに愛情深く育ててきた里親の夫婦。しかし、その後、実父が、やはりわが子を自分の手で育てたいと言いだしたことから、里親夫婦は、かわいい里子と難しい別離の決断を迫られることに……。これが長編第2作となるフランスの新鋭F・ゴルジュアール監督が、かつて子どものころ、両親が18カ月の子どもを里子に引き取って6歳まで仲良く暮らしたという自身の実体験をもとに本作を発表し、切ない感動作に仕上げた。