映画

略奪者たち

名優のセルジオ・カステリットを父親に持つＰ・カステリットが、２０代にして本作で監督デビュー。第７７回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門脚本賞に輝いた群像喜劇。

現代イタリア映画界の名優S・カステリットと、女優で作家のマルガレート・マッツァンティーニの間に生まれたP・カステリット。母親が書いたベストセラー小説を父親が監督して映画化した「ある愛へと続く旅」などで個性派俳優として活動してきた彼が、本作ではいよいよ、出演・脚本も兼ねて念願の監督デビュー。知的で裕福なブルジョアの一家と血の気の多い犯罪者の一家という互いに相反する二つの家族が、ふとしたきっかけで複雑に絡み合うさまを、ひねった話術とブラックな笑い満載で綴り、高い評価を得た。