映画

性の教典 欲望の手ほどき

ソルボンヌ大学で出会った、アルジェリア系フランス人の少年とチュジニア出身の女性。２人の恋をチュニジア出身の女性監督Ｌ・ブジドが描いたエロティックラブストーリー。

チュニジア生まれのブジド監督がフランスのパリを舞台に、いずれもそこではマイノリティーであるアラブ系の若い男女の関係を描いたラブストーリー。同時に、真面目な青年アーメドが恋や性について悩む、シリアスな青春ドラマでもある。劇中に登場する「匂える園」はムハンマド・イブン・ムハンマド・アル＝ナフザウィが著したという、「素女経」「カーマ・スートラ」と並ぶ世界3大性典の一つ。自由奔放に生きる女性ファラに好意を抱いたアーメドが、自身のアイデンティティーを見つめる姿に知的好奇心を誘われる。