映画

聖女伝説

郷ひろみが１９８５年、豪華キャスト陣と共演したアウトローサスペンス。刑務所から出所した男は裏社会でのし上がろうと挑む。監督は村川透。音楽を担当したのはＦ・レイ。

1972年にデビューした郷はたちまち国民的スターになったが、1980年代は大人の男優を目指すかのように、多数の映画に主演。そして後に主演を務めた「さらば愛しき人よ」の奥山和由プロデューサーのもと、男っぽい魅力をたっぷりと放ったのが本作。岩下志麻、三船敏郎らベテラン俳優陣の胸を借りられたのも、郷への信頼があってだろう。松田優作主演の数々の作品など派手な活劇で知られる村川が監督を務め、本作では自身のヨーロッパ映画に対する嗜好を重視し、「男と女(1966)」の名手レイが音楽を担当。