映画

テラビシアにかける橋

厳しい毎日の中、転校生の少女と知り合った少年は、彼女と夢の国“テラビシア”へ通うように……。Ｋ・パターソンの同名小説を映画化し、見る者に感動を呼ぶファンタジー。

米国の地方にある貧しい家庭で暮らす少年は、自分の学校に転校してきた同級生の少女と仲良くなり、2人は近所の森にあった夢の国“テラビシア”に通うように……。後半の意外な展開に驚く観客もいるだろうが、“格差”など生々しい現実の中で生きる観客たちに対し、それでも“夢”を大切にしようという作り手たちのシンプルなメッセージが響く感動的な佳作だ。キャストでは、レスリー役のA・ロブのキュートさは特筆すべきもの。主人公役は、後に「ハンガー・ゲーム」シリーズでピータ役を演じるJ・ハッチャーソン。