映画

夕霧花園

かつて愛した男性はスパイだったのか？　アンジェリカ・リーと阿部寛の共演で、日本軍に妹を殺された過去を持つマレーシア人女性と、日本人庭師との切ない愛を綴るドラマ。

「九月に降る風」のトム・リン監督が、アンジェリカ・リーと阿部寛を主演に迎え、マレーシアの作家タン・トゥアンエンのブッカー賞候補にもなった小説を映画化。太平洋戦争中、日本軍の収容所で蛮行を受け、妹を殺された辛い過去を持つヒロインと、マレーシアに日本庭園を造ろうとする日本人庭師の男性との複雑な愛を綴る。日本軍占領下の1940年代、イギリス統治下の1950年代、そして劇中の現在である1980年代の3つの時間軸と、日本軍の隠し財宝“山下財宝”を絡めたミステリアスな物語に引き込まれる。