映画

偽りの隣人 ある諜報員の告白

前作「７番房の奇跡」で公開当時、韓国歴代興収第３位となる大ヒットを飛ばしたイ・ファンギョン監督が、８年ぶりに待望の新作を発表。初登場第１位を獲得した社会風刺劇。

1985年、軍事政権下の韓国を舞台に、自由民主化を求めて自宅軟禁を余儀なくされた野党の政治家と、彼の監視を命じられた諜報員の奇妙な交流を、イ・ファンギョン監督が、当時の強権的な政治体制への批判と風刺を織り交ぜながら、ユーモアとペーソスたっぷりに活写。政治家を日夜監視するうち、彼の人柄に魅せられ、果たして国家の正義とは何か、自問自答するようになる諜報員の主人公を、「レッド・ファミリー」のチョン・ウが演じる一方、政治家を人情味豊かに好演するのは「朝鮮名探偵」シリーズのオ・ダルス。