映画

打鐘(ジャン) 男たちの激情

山本康人の人気コミックをもとに、競輪の世界でお互いにしのぎを削る２人の青年の宿命のライバル対決を黒沢清監督が痛快なタッチで描いた、西村和彦主演のＶシネマ第２弾。

山本の同名コミックをもとに小松隆志監督が手掛けた1993年発表の「打鐘」に続いて、翌年、黒沢が新たに監督を務めた、スポ根もののVシネマ第2弾。物語上の直接的なつながりはなく、単体でも十分楽しめるが、先行一本に勝負を懸ける破滅型の天才競輪選手の主人公・立花ワタルを、前作に引き続いて西村が熱演。財閥の御曹司でもある競輪界のプリンスに対し、ワタルが闘志を燃やすさまを、黒沢監督が熱くドラマティックに描写。これまで長らく見る機会のなかったレア作だけに、今回の貴重な放映は要チェック。