映画

ブータン 山の教室

アジアの国ブータンで作られ、第９４回アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされた秀作。教師として山奥の小さな村に赴任した青年の奮闘や地元民たちとの交流を描写。

中国とインドに接した南アジアの小国ブータン。そこで生まれた、美しい風景と素朴なムードが他国の作品では得がたい秀作。主人公の青年ウゲンはひょんなことから標高約4800メートルに位置する小さな村、ルナナの学校に教師として赴任することに。物語の前半、ウゲンはルナナに行くまでになんと1週間を使うはめに。そしてたどり着いたルナナは大自然に恵まれ、そこで暮らす人々はいずれも純朴で……。多くの国の現代人が見失った、質素に生きることの価値を思い出させてくれる、しみじみとした味わいがたっぷり。