映画

音楽(2019)

アニメーション作家・岩井澤健治が初の長編作品として、大橋裕之のカルト漫画を映像化。思い付きでバンドを始めた不良高校生たちのロックな日々を綴った青春音楽アニメ。

自主製作の短編アニメーションで注目された岩井監督が挑んだ初の長編。カルト漫画「音楽と漫画」を原作に、約7年をかけて4万枚以上をひとりで作画、執念で完成させた。実写映像をトレースしてアニメ化するロトスコープ技法を使い、簡素な絵柄ながらリアルな動きを生み出している。クライマックスでは、作画のため実際にライブを敢行したというほど。衝動のままに音を奏でる喜びと迫力を表現し、オタワ国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門グランプリに輝くなど、海外でも高い評価を受けた作品だ。