映画

再会の夏

「最強のふたり」の実力派男優Ｆ・クリュゼが主演したヒューマンミステリー。第１次世界大戦の帰還兵が起こした事件とは……。監督は「クリクリのいた夏」のＪ・ベッケル。

第1次世界大戦の終戦直後である1919年、フランスの片田舎にやって来た軍判事は、ある事件を起こして営倉に入れられた帰還兵と面会するが……。展開上、帰還兵が起こした事件をなかなか明かさないのがミステリアス。しかし事実上の主人公である帰還兵がどんな人生を過ごしてきたかを通じ、戦争の恐ろしさやむなしさを問う、秀逸なヒューマンドラマでもある。上映時間も短い小品ながら、濃密な内容だ。軍判事役は「最強のふたり」のクリュゼ。帰還兵ジャック役は「マーメイド・イン・パリ」のN・デュヴォシェル。