映画

トムボーイ

「燃ゆる女の肖像」で知られるＣ・シアマ監督が、それに先立つ２０１１年に発表した監督第２作。男の子として新たな人生を生きようとする１０歳の少女の冒険を繊細に綴る。

2007年に「水の中のつぼみ」で映画監督デビュー。2019年発表の監督第4作「燃ゆる女の肖像」が第72回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞に輝き、世界で最も注目を浴びる女性監督のひとりに躍り出たシアマ。そんな彼女が2011年に発表した監督第2作。引っ越し先の新天地で男の子として生きようとする10歳の少女のひと夏の冒険を、その揺れ動くアイデンティティーに焦点を当てながら、繊細かつスリリングに活写。低予算のインディペンデント映画ながら大ヒットを記録し、高い評価を得た。