絶えず家族を題材に描き続けた名匠・小津安二郎監督が、本作では、母に家出されたとある一家の悲劇を痛切極まりないタッチで描写。彼の作品群の中でも暗さが際立つ異色作。
定年を過ぎ、今はとある銀行の監査役を務める杉山周吉。別れた妻の喜久子は、昔ある事情から家出。2人の娘のうち、長女の孝子は結婚し、周吉は目下、次女の明子とともに雑司が谷の家で暮らしていた。しかし、ある晩周吉が帰宅すると、夫とけんかした孝子が実家に舞い戻っていた。一方、明子は、自分を避けるようになったボーイフレンドの木村を必死で探し回り、ようやく彼を捜し当てると、彼の子を妊娠したことを告白するが……。作品データ
- 制作年/1957
 - 制作国/日本
 - 内容時間/141分
 - ジャンル/ドラマ
 
出演
| 役名 | 役者名 | 
|---|---|
| 沼田孝子 | 原節子 | 
| 杉山明子 | 有馬稲子 | 
| 杉山周吉 | 笠智衆 | 
| 相馬喜久子 | 山田五十鈴 | 
| 沼田康雄 | 信欣三 | 
| 木村憲二 | 田浦正巳 | 
スタッフ
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						監督小津安二郎
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						脚本野田高梧
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						脚本小津安二郎
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						撮影厚田雄春
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						音楽斎藤高順