映画

カラー・アウト・オブ・スペース−遭遇−

Ｈ・Ｐ・ラヴクラフトの小説をＮ・ケイジ主演で映画化したＳＦホラー。田舎の農場で暮らし始めた一家が、庭に落ちた隕石からもたらされた“色”に心身をむしばまれていく。

クトゥルフ神話シリーズで知られる作家ラヴクラフトによる小説「宇宙からの色（異次元の色彩）」を映画化。ケイジが田舎の農場で自給自足に近い生活を始めた一家の父親である主人公を演じた。草花や虫から始まり、家畜、そして人間と徐々に周囲を浸食していく“色”の恐怖を描く。悪意を持っているわけではなく、意思の疎通も理解も及ばないまますべてを狂気に染めていく“色”の不条理さが宇宙的恐怖を感じさせる。「ハードウェア」などの鬼才R・スタンリーが、長編劇映画としては25年ぶりとなる監督を務めた。