映画

パージ：エクスペリメント

年に一度、１２時間だけ全犯罪が合法化される近未来を舞台にしたサスペンスホラー「パージ」シリーズの第４作。第１作よりも前、“パージ法”制定へと続く“実験”を描く。

「トランスフォーマー」シリーズのM・ベイ監督、「ゲット・アウト」の製作者J・ブラムらがプロデューサーに名を連ねる「パージ」シリーズ。日本映画「ゼブラーマン　ゼブラシティの逆襲」の“ゼブラタイム”とよく似た“パージ”というアイデアが評判の同シリーズだが、本作は時間軸をぐっとさかのぼり、いわば初の“パージ”を描く趣向が見どころだ。荒唐無稽なサスペンスだが2018年製作で、2年後の米国大統領選挙、“ブラック・ライブズ・マター”運動など、後の米国の混乱をまるで予見していたかのようだ。