映画

ワイルドライフ

Ｊ・ギレンホールとＣ・マリガンを主役陣に迎え、彼自身、演技派俳優として知られるＰ・ダノが念願の監督デビュー。両親の不和にもがき苦しむ少年の姿を痛切に描いた傑作。

「リトル・ミス・サンシャイン」や「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」での鮮烈な演技で一躍注目を浴び、若手実力派俳優の筆頭候補に躍り出たダノ。そんな彼が、パートナーであるZ・カザンと共同でR・フォードの小説を脚色し、本作で待望の監督デビュー。失業中の父親が、ある日突然、山火事の消火に行くと言い残して家から出奔。一方、彼の不在の間に母親が浮気。ギレンホールとマリガン扮する両親の亀裂の輪が広がる中、もがき苦しむ14歳の少年主人公を繊細に演じる、新星E・オクセンボールドの好演も見もの。