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ラッキー

「パリ、テキサス」で知られる個性派の名優Ｈ・Ｄ・スタントンが、頑固一徹な独居老人を味わい深く好演。２０１７年、９１歳で他界した彼の最後の主演作となった渋い秀作。

1950年代から実に200本以上もの映画やTVドラマに出演し、独自の個性と存在感を発揮。ヴィム・ヴェンダース監督の名作「パリ、テキサス」の主役に抜擢されて、広く世間に知られるようになった名脇役のスタントン。そんな彼が久々に主演を務めた本作では、自由奔放で頑固一徹な90歳の独居老人を彼ならではの持ち味で渋く好演。彼を何度も自作に起用した映画監督D・リンチが、主人公の友人役で友情出演しているのも見逃せない。やはり個性派の脇役として知られるJ・C・リンチが、本作で映画監督デビュー。