映画

ニワトリ★スター

東京の片隅にある奇妙なアパートで自由に暮らす草太と楽人。それぞれの運命をエネルギッシュかつオフビートに描いた“ギザギザ傷だらけ大人のファンタジー”。続編も誕生。

大阪出身で映像・音楽などのアート方面で活躍する、かなた狼監督が、改名前のたなか雄一狼の名義で発表した同名小説を自身で映画化。すさまじいボリュームの映像を刻む開巻からスピーディーに幕を開け、アニメ、バイオレンス、エロスなど刺激的な描写を満載した個性派ぶりは、“脱邦画”を感じさせる勢い。しかし中盤からは主人公の男性2人の青春の終わりをしんみりと描き、共感を誘う。主人公2人を井浦新と成田凌が熱演し、津田寛治、奥田瑛二ら実力派陣が脇を固めた。続編「ニワトリ☆フェニックス」も作られた。