映画

ジェノサイド・ホテル

２００８年のムンバイ同時多発テロを題材にした実録アクションサスペンス。テロリストに占拠された高級ホテルを舞台に、取り残された人々の過ごす恐怖の４日間を描く。

2008年11月26日、インド最大の都市ムンバイでイスラム過激派によるとみられる同時多発テロが発生。170人を超す人々が犠牲となり、“第2の9・11”とも呼ばれる大事件へと発展した。本作は、世界を震撼させたこの事件を題材に、特に大きな被害を出したタージマハル・ホテルに取り残された人々に焦点を当てた実録作品だ。老人も子どもも容赦なく射殺するテロリストから逃れ、ホテルの一室で息を潜める人々の焦燥と絶望が浮き彫りにされる。本作が初監督のL・ワーシントンが力の込もった演出を披露した。