映画

女と男の観覧車

「タイタニック（１９９７）」のＫ・ウィンスレットとＷ・アレン監督が初のタッグを組み、１９５０年代のＮＹを舞台に複数の男女の擦れ違いの恋の行方を描く群像悲喜劇。

1950年代、NY郊外の観光名所コニーアイランドを舞台に、ともに再婚同士である中年夫婦、長年音信不通だった夫の連れ子の娘、そして海岸の監視員のバイトの青年が織り成すもつれた恋愛劇の行く末を、これが長編49作目となる名匠アレン監督が、人生の悲哀を随所ににじませながら皮肉とユーモアたっぷりに活写。ウィンスレットを筆頭に、J・テンバーレイク、J・テンプル、J・ベルーシら、いずれもアレン映画初参加となった主役陣が好演を披露。撮影の名手V・ストラーロの光と色彩あふれる映像美も見もの。