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インサイド

フランス映画「屋敷女」を、「スペイン一家監禁事件」のＭ・Ａ・ビバス監督がリメイクしたサイコスリラー。夫を亡くしてひとり暮らす臨月の妊婦を、正体不明の女が襲う。

センセーションを巻き起こした2007年の仏映画「屋敷女」をリメイク。同系統のバイオレンススリラー「スペイン一家監禁事件」で注目されたM・A・ビバスが監督と共同脚本を担当するが、オリジナル版の特徴でもあった暴力描写をあえて抑え、耳が不自由で臨月のおなかを抱えたヒロインが、家の中で正体も目的も分からない女に追い詰められていくという心理的なサスペンス描写に重点を置いて物語を再構築した。極限状態の中で次々と希望が打ち砕かれていく絶望感と、女の正体が明らかになる終盤の衝撃を味わいたい。