映画

実録外伝　大阪電撃作戦

昭和３５年に起きた戦後最大の暴力団抗争事件を題材に、大阪進攻を目指す大組織によって壊滅させられていく地元の連中の哀れな運命を中島貞夫監督が鮮烈に描いた実録映画。

昭和35年、神戸を本拠にした日本最大の暴力団組織・山口組が大阪へと進攻。大阪の愚連隊出身の暴力団・明友会が、それを阻止すべく必死の抗争を繰り広げたものの、多勢に無勢であえなく消滅の運命をたどるはめに。戦後最大の暴力団抗争事件となったこの明友会事件を題材に、山下耕作監督が前年に発表した「日本暴力列島　京阪神殺しの軍団」とは対照的に、中島監督が負け組の側からこの戦いを実録調で鮮烈に描いた傑作。「脱獄広島殺人囚」の松方弘樹を筆頭に、梅宮辰夫、渡瀬恒彦らが、反骨心に満ちた熱演を披露。