映画

レミニセンティア

これが長編劇映画のデビュー作となる井上雅貴監督が、ロシアでオールロケ撮影を敢行し、現地の役者陣と自らの愛娘を起用して全編ロシア語で撮り上げた、異色のＳＦドラマ。

現代ロシア映画界きっての異才、アレクサンドル・ソクーロフ監督が昭和天皇を描いた問題作「太陽」に、かつてメイキング監督として参加した経験を持つ井上雅貴監督。その撮影現場で知り合った日本語通訳のロシア人女性と結婚した彼が、初の長編劇映画監督作となる本作では、ロシアでオールロケ撮影を敢行。古都ヤロスラブリを舞台に、同地の劇団員や監督夫妻の愛娘を主役陣に起用し、記憶をテーマに、全編ロシア語から成る、異色のSFドラマを完成。日本やアメリカの映画祭に出品して受賞を果たし、高い評価を得た。