映画

シークレット・オブ・モンスター

後にあのヒトラーやムッソリーニを彷彿とさせる独裁者へと成長を遂げるひとりの美少年の空恐ろしい姿を不穏なムードたっぷりに描き、国際的に高い評価を得た衝撃の問題作。

「ファニーゲーム U.S.A.」や「メランコリア」などで俳優としても活躍するB・コーベットが、ジャン＝ポール・サルトルの短編小説「一指導者の幼年時代」に着想を得て本作で長編劇映画監督デビュー。若手の才能を発掘する第72回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で監督賞と初長編作品賞に輝くなど、国際的に高い評価を得た。主役に抜擢されたT・スウィートの美少年ぶりや、「ポーラX」以来、16年ぶりに映画音楽を手掛けたS・ウォーカーの不安をかき立てずにはおかない戦慄的なサウンドにも要注意。