映画

熟れた快楽

熟してこそたどり着ける、本物のセックスと快楽。満たされない欲求を抱えていた熟年主婦が内なる性を解放していく様を描き、世界中の映画祭で絶賛された濃密な官能ドラマ。

「マーサの幸せレシピ」や「善き人のためのソナタ」などで知られるドイツの国際派女優、M・ゲデックが、心と体の抑圧を解放していくヒロインを熱演した官能ドラマ。同じような毎日を繰り返し、夫への愛情も薄れていた平凡な主婦のヒロインが、信仰も失って頼るべきものを見失う中で、ある大学教授へ傾倒していく。心と体の自由を求めながらも、いざとなるとあと一歩を踏み出せないヒロインの葛藤を体現したゲデックの熟達の演技が光る。教授役は「善き人のためのソナタ」でもゲデックと共演したU・トゥクール。