映画

青い欲動

フランスのとある郊外で退屈な日常を持て余していた高校生の男女が、いつしか乱交パーティーを開いて刹那的な快楽に身を委ねていくさまを、鮮烈に描いた官能青春群像劇。

フランスの新進女性監督E・ユッソンが、アメリカの高校生たちの間で実際にあった出来事に刺激を受け、「ある現代的なラブストーリー」という副題を持つ本作を初の長編劇映画として発表。高校生の男女による乱交パーティーという一見際どい題材を、センセーショナルにあおり立てることなく、どこまでも登場人物たちの心情に寄り添って切なくみずみずしく描写。世界各国の映画祭で上映されて、若い観客層を中心に人気と支持を得た。